匠の拘り

とちぎの山を守る

とちぎ県の面積の55%に当たる35万haが森林となっています。その森林面積の45%が杉や桧の人工林です。
しかし、林業の採算性の悪化や木材価格の下落等により手入れの行き届かない状況が続いており、山を守っていく事が年々困難になっています。
国産材の需要を伸ばし、地域材で家を建てる事により、この山々を守っていく事が大切なのです。

とちぎの林業

よく木は切っても大丈夫なの?と聞かれます。
杉や桧の人工林は、定期的に切ってあげないとダメなんです。苗木から植林をして、下草刈り等の保育を40年以上続け、間伐を何回か繰り返し、最後に皆伐をする。そしてまた植林をするという計画的な林業により山は守られ持続しています。
とちぎ県では、平成23年に「とちぎ森林・林業・木材産業未来ビジョン2011」を策定し、今後の需要拡大に対しても安定した供給体制の構築に、我々関係業界と共に努力しています。
まずは、地域材を使う事により需要を拡大する事が大切です。エンドユーザーの皆さんの理解が大きく貢献されます。

合法木材

世界の森林面積は39億haで、全陸地面積の約30%が森林なんです。海と陸の割合は7:3です。陸の3割のうちの30%が森林ですから、全地球の10分の1しか森林はありません。たった一割しかない森林で、私たち動物に必要な酸素を供給しています。その森林が今も海外の一部地域では違法に伐採されています。
世界の温室効果ガスの排出量の20%は森林が急速に減少したものです。国によっては伐採量の5割以上が違法であると言われています。
違法伐採をくい止め、国産材の需要を伸ばし、地域材で家を建てることで地球温暖化対策に大きく貢献することができるのです。

とちぎの森と共に生きる

よく「資源のない国、日本」と言われています。日本の資源と言えば、何と言っても木材です。日本人は昔から森と共に生きてきました。日本は古くから木の文化を誇り、森や木を資源として尊んできました。
ところが、今の日本は輸入材が8割近くを占めています。日本人の木の文化の基本を再度見直す必要があります。
現在の日本において、森と共に生きる一番の近道は、国産の木材を活用する事にあります。

実は優れもののとちぎ材・安心の杉梁

冬の寒さが厳しいにもかかわらず雪が少ない。一年中恵まれた日照量を誇るとちぎ県の材料は、目のつまった真っすぐな木が育ちます。当然、強度的にも安定した材料がとれます。安心して梁や柱に使えるよう、とちぎ県では強度や品質のデータをとる施設があります。柱だけでなく、梁等の横架材にも杉を使う事により、さらに需要を拡大する事ができます。
「土台はヒノキ、梁はスギ」がとちぎ県産材の合い言葉になるよう、当社では大きな杉梁をふんだんに使用した建築をおしすすめています。構造材100%とちぎ材の家づくりです。